相(すがた)を続けるのが相続

「父は野鳥の森を遺す事に生涯を捧げてきました。」「どんな事をしても、野鳥の森を遺したいのです。」娘さんたちの叫びでした。相続税を安くして下さいという単なる節税ニーズだけでない事がわかりました。

便利で価値がある広大な敷地が野鳥の森になっていました。相続が発生して、相続税を払うためには、どう計算してもこれをこのまま遺せないことが分かります。

「家が小さくなっても結構です。私たちの生活は不便になってもいいですから…」ここまで言われるとプロとして何とかしたいと思いました。

結局財団法人への寄付で動きました。相続税の申告期限までに寄付することが決まればこの土地は非課税になるからです。http://www.fpstation.co.jp/souzoku/souzoku-now/1_31.html#6
野鳥の森として守ってくれるところを捜しだしました。契約を結びます。きちんと亡くなられたお父様の意思を引き継いでいただかないと困るからです。

寄付は完成し、野鳥の森は非課税となり、家はさほど小さくならずに、野鳥の森も守れました。『相(すがた)を続けるのが相続。』と教えていただいた案件でした。