2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

お布施と領主書その4

お寺さんは公益活動には税金がかからないと昨日書きました。一つ例外はあります。公益活動とは言っても僧侶の先生は生活をしています。家族にも生活費がかかります。そこで生活費相当額は給与として、サラリーマンさんと同じように源泉所得税はかかります。…

お布施と領収書その3

「相続税の申告書でお寺さんに払った葬儀費用を書くとお寺さんに迷惑がかかるのですか?」という慈悲の心のご質問です。答えは「かかりません。」お寺さんは宗教活動をしている所得には税金がかかりません。葬儀は公益活動なので税金はかからないのです。そ…

お布施と領収書その2

領収書が無くても正しい金額であれば問題は無いと昨日書きました。「正しいかどうかは税務署はどうやって分かるのでしょうか?」というご質問です。それはお寺さんに聞きに行くから分かります。さらに相場で分かります。ごまかしは効きません。正しい金額で…

お布施の領収書その1

相続税の申告書で葬儀費用は債務として控除できることになっています。戒名料や読経料等が入ります。領収書が無い場合は控除できないかと言うご質問です。そんなことはありません。記録に支払い先、支払い日、金額を残しておいてください。正しい金額であれ…

相続で話題になっている会社帰属の著作権

中尊寺ゆつこさん遺産をめぐり夫と母が対立しています。その元が著作権管理会社です。これは、漫画家、作家、作詞家、作曲家、等がご自分の著作権を会社帰属にする場合、設立される会社です。2種類あります。一つは完全に著作権を会社のものにする場合です。…

相続対象は株主で社長ではありません

中尊寺ゆつこさん遺産めぐり夫と実母が骨肉バトル (夕刊フジから引用) ………………………… 「オヤジギャル」の生みの親で1月にがんで亡くなった人気漫画家、中尊寺ゆつこさん(享年42)。その夫(40)と、中尊寺さんの著作権を管理する会社の社長を務める実母…

夢を周りの人の言葉で味わう

自分の未来と交信が出来たなら…未来の目標を夢と言います。「夢を持っている人は目先のことに心を奪われません。夢を味わうことが出来る人は人生をさらに前向き肯定的に生きることが出来ます。」と話していましたら、「なかなか実現性を確信できないのが夢で…

未来との交信が出来たら嬉しいのですが…

相続を毎日お手伝いしていると、磨かれてしまう感性というものがあるようです。亡くなった方のお手伝いをしてますと、その方の生き方に感動する時が良くあるのです。それを私たちの生活で言えば、未来を見てきた感じでしょうか?自分の将来が見れるとしたら……

相続も建設業に似ています

大きなご相続が発生しますと、個人で開業している税理士さんだけでは、手に負えないことが多いようです。理由は二つあるようです。一つは内容の複雑さが上げられます。土地の評価や自社株の評価は複雑怪奇なもので、さらに書籍に書いていない経験が求められ…

税理士の選定は2つの視点で「この人なら」と思う人

「どんな税理士を選定すれば良いのでしょうか?」というご質問です。お聞きすれば兄弟4人が相続人だそうです。『皆さんがこの人なら』と認める方が好ましいです。一つ目は『話し易い方』です。理由は遺産分割時に中立の立場で質問に答えてもらわなければいけ…

はい。喜んで!のお手伝い

最近お蔭様で税理士さんからの仕事の依頼が増えています。顧問先さんで相続が発生したが、複数重なったために対応できずに手伝ってくれないかというものです。「はい。喜んで!」ということでお手伝いしてます。専門のスタッフががんばってくれるので何とか…

死から生を考えるその3

生き方を考える上でこんな試みがあるようです。それは今自分で、将来の自分の弔辞を書くことです。「彼は…こんな人でありました。」「彼はこんな時…。」「彼が私たちに遺してくれたことは…。」弔辞は長辞とも書くという説があり、長いほうがいいそうです。自…

死から生を考えるその2

死から生を考えるとはオセロイメージで考えるとわかりやすいと教わりました。生まれたときは白。死ぬときも白です。生きていると黒もあります。○●●●と来ているとします。最後の今の●を○にしますと○●●●が○●●○となり、オセロですから○○○○となります。するとこ…

死から生を考えるその1

相続のお手伝いをしてお客様から教わった事を述べて見たいと思います。死から生を考えることです。通常は生から死を考えることが多いようです。今から将来の死に向かっていくことは考えたくないものです。途中経過は抜きにして、一度自分が死んだ事を考える…

相続税が心配なオーナー社長さんのために:その3

事業承継を考えていられる経営者の方に朗報です。特に後継者を決めているのに躊躇されている方向けです。対処策の一つが、新しい個人会社を興す事です。商法改正で一人株式会社が作りやすくなります。今までの優良な会社を譲り、自分は別な一人の会社を作ら…

相続税が心配なオーナー社長さんのために:その2

なぜ会社を後継者に譲るのに躊躇される方が多いのでしょうか?後継者を決めているのに躊躇されています。お気持ち分かります。不安は4つほどあると思われます。それをどのように解決したかを紐解いています。経験者の方に工夫を語っていただ、読者の笑顔のた…

相続税が心配なオーナー社長さんのために

現在事業承継の本を執筆中です。利益が出ているすばらしい会社の場合、自己資本が40%を超え、会社はつぶれません。唯一の心配が相続税です。自社株の評価が高いからです。自社株を生前に息子に売るか?自社株を生前に会社に売るか?そのまま相続を向かえ相…

悪口はツキを悪くするようです。

信託銀行で遺言を頼もうか?会計事務所に遺言を頼もうか?選択したい方から質問が来ました。「会計事務所は、報酬が安い、対応も良い、業務範囲は一緒。」と言いたかったところですが、遠慮して「どちらも一長一短あります。」とお答えしました。それが良か…

「あればなあ」と「ありがたいなあ」の違い

持っているものに注目しないで無いものに注目することを「ないものねだり」と言います。言葉としては「○○があればなあ」。無いものに注目しないで、持っているものに注目することを私は「あるもの活かし」と言っております。言葉としては「○○がありがたいな…

土地所有を長いレンジで考える

土地は売りにくいものです。特に先祖代々の土地を売るには躊躇します。お気持ちは良くわかります。明治初年(1867年)の地租改正により,土地所有権が認められ、この証として,地租改正の際に地券と呼ばれる土地権利証が発行されました。と言うことは土地の…

資産家さんの集まりの勉強会にて

130名の資産家さんの勉強会に講師として招かれました。場所は湯河原でした。テーマは「収入に合わせてお金がグングン貯まる3原則」です。始まる前に打ち合わせして教えていただきました。参加者の方の今のストレスは、相続、固定資産税、空室リスク、資金繰…

遺言の存在を確かめたい時は?どうする?

「残念なことに母を亡くしてしまいました。母は遺言を遺したと言っていましたが、どこの公証役場か分かりません。相続人としての私はどうしたら良いでしょうか?」「日本公証人連合会3502−8050へお問い合わせ下さい。公正証書遺言があるかどうか、どこの公証…

調達したお金か?稼いだお金か?運用基準が違う

不動産を買いたいがお金がありません。そこでお金を調達したい人はどこへ行くのでしょうか?その昔はダイエーの中内さんの所へ行きました。お金の工面をお願いするために。今は不動産ファンドを作ります。出してくれる人は金融機関や企業年金です。さらに楽…

5億円のお金の運用はどうする?!

「ここに5億円のお金があります。将来のためのお金です。あなたなら何に運用しますか?」この質問をして、個人の資産家の多くはこう答えられます。「決済用普通預金です。利息は付きませんが元本保証で安心です。一方金融機関や企業年金の担当者にこの質問を…

低金利時代の今だからこそ不動産は高く売れるという説

相続をお手伝いして、思ったより高額で土地が売却できることがあります。買い手はREIT(上場不動産投資信託)です。この方たちは不動産を購入しビルを建てテナントをつけて収益物件にして投資家からお金を集めます。高い値段で買って採算があうのかと余計な…

え!路線価の4倍で取引が成立したって本当?

路線価と時価の乖離している場所が話題になっています。通常時価を表す公示価格の8掛けが路線価です。ところが路線価の3倍とか4倍で売却された物件が希少ではありますが出現しています。2005年3月22日の日経新聞では防衛庁共済組合が路線価の5倍で住友不動産…

信託銀行さんにすべてを知らせたくないのですが…

「信託銀行さんに父は遺言を頼みました。父が亡くなって、信託銀行さんから遺産整理業務の提案がありました。正直いうと名義預金を含めた相続財産すべてを信託銀行さんに知られたくありません。その後の営業が怖いので…どうしたらよいでしょうか?」「遺言執…

え!妹さんがお兄さんへ。なぜ罵声を?その4/その4

いろんな案を出しても首を縦に振らない妹さん。遺産協議が息詰まった時、お兄さんはお父様の言葉を思い出しました。そして気づきました。妹さんに頭を下げました。「私が悪かった。どう進めたらいいのか意見を聞かせてくれ。」この一言でその後の分割協議が…

え!妹さんがお兄さんへ。なぜ罵声を?その3/その4

「父が言っていました。」妹さんが重い口を開いたのは10ヶ月の申告期限があと1ヶ月に迫った時でした。「土地持ちというのは、頭を下げられた時はのってはいけないんだ。建物を建てては?こんな保険に入っては?株は如何ですか?」「こちらから頭を下げる話は…

え!妹さんがお兄さんへ。なぜ罵声を?その2/その4

何故妹さんがお兄さんに罵声を? 相続の仕事を続ければ続けるほど疑問が増してきます。 妹さんはお父さんの入院中の毎日のように通い献身的に看病しました。 さらに資産家の所に嫁いでいるのでお金に困っているわけではないようです。 普段は着物が似合う方…