2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

資産リストラの考え方その1

資産のリストラの相談にのらせていただいています。 収益物件を売却します。税金がかかり手取りが入ります。収支を計算してみます。 1.不動産収入が減ります 2.返済に伴い借入金の返済と利息が減ります 3.収入が減って所得税と住民税と固定資産税が減少しま…

貸付金を増資にする方法:DESその3

デット・エクイティ・スワップ(略称DES)は、債権者から言えば、債権の株式化(会社側から言えば債務による増資)のことを言います。2006年税制改正では、与党税制改正大綱P53に「④ 株式の発行等により増加するそ の発行等をした法人の資本等の金額は、払…

貸付金を増資にする方法:DESその2

デット・エクイティ・スワップ(略称DES)は、債権者から言えば、債権の株式化(会社側から言えば債務による増資)のことを言います。2006年5月1日に施行される会社法はDESについてこう規定しています。履行期が到来している金銭債権を券面額以下で出資…

貸付金を増資にする方法:DESその1

貸付金を増資に充てるという相続対策があります。貸付金より株式にすると評価が下がる場合が多かったからです。デット・エクイティ・スワップ(略称DES)と言い、債権者から言えば、債権の株式化(会社側から言えば債務による増資)のことを言います。例と…

物納でおつりがもらえますか?その3

物納の際に、不動産の評価額が物納金額よりも大きい場合、お金を返してくれるかという問題があります。これを超過物納と言います。さて2006年の税制改正ではどうだったでしょうか?この度の改正で超過物納が法制化されました。実務には大きな影響があるでし…

物納でおつりがもらえますか?その2

物納の際に、不動産の評価額が物納金額よりも大きい場合、お金を返してくれるかという問題があります。これを超過物納と言います。さて2006年の税制改正ではどうだったでしょうか? この度の改正で超過物納が法制化されます。1.物納財産の性質 2.形状 3.その…

物納でおつりがもらえますか?その1

物納の際に、不動産の評価額が物納金額よりも大きい場合、お金を返してくれるかという問題があります。これを超過物納と言います。次の場合には認めてくれます。1.分筆すると、残された土地が売却も利用も出来ないような土地であること。 2.さらに差額が少額…

一澤帆布加工所の記事への解説その3

信三郎さんが書かれたホームページに、そこまでに至った事情が書かれています。双方の意見を見ないとなんとも言えませんが、2001年3月15日お父様である信夫が死去され遺言書が2通存在したそうです。長男側の主張が判決で通った模様です。その結果長男…

一澤帆布加工所の記事への解説その2

信三郎さんが書かれたホームページに、そこまでに至った事情が書かれています。双方の意見を見ないとなんとも言えませんが、2001年3月15日お父様である信夫が死去され遺言書が2通存在したそうです。長男側の主張が判決で通った模様です。その結果長男…

一澤帆布加工所の記事への解説その1

毎日新聞の2006年2月25日の記事によれば『人気ブランドかばんの「一澤帆布(いちざわはんぷ)工業」(京都市東山区)で前会長の三男・一澤信三郎社長が解任され、信三郎氏は24日、別のブランド名でかばん製造を始める方針を表明した。従業員の大半が既に同氏…

相続税申告書評価と遺産分割協議書と時価その4

以上土地、預金、上場株式と見て来ました。相続税の評価に使った価額と時価とは近い物ではありますが、厳密に言えば違っています。遺産分割協議のときは、時価でするのが本来の原則ですが、厳密に言っていますときりがありませんので、相続税の評価を参考に…

相続税申告書評価と遺産分割協議書と時価その3

遺産分割協議書は正式な書類です。相続人全員で遺産の分け方、債務の引継ぎの協議を終え、全員が実印を押した書類です。それが相続税申告書に添付されています。じっくり見られたお客様からのご質問が多いのも事実です。上場株式の相続税の評価は相続が開始…

相続税申告書評価と遺産分割協議書と時価その2

遺産分割協議書は正式な書類です。相続人全員で遺産の分け方、債務の引継ぎの協議を終え、全員が実印を押した書類です。それが相続税申告書に添付されています。じっくり見られたお客様からのご質問が多いのも事実です。預金は相続税の申告書では元利合計で…

相続税申告書評価と遺産分割協議書と時価その1

遺産分割協議書は正式な書類です。相続人全員で遺産の分け方、債務の引継ぎの協議を終え、全員が実印を押した書類です。それが相続税申告書に添付されています。じっくり見られたお客様からのご質問が多いのも事実です。土地は、相続税の申告書では相続税の…

事業用の定期借地権その3

事業用の定期借地権のご相談です。これは10年から20年以下の期間の範囲で借地人に土地の貸付を行い、契約期間終了後には、必ず土地所有者のもとに貸し付けた土地を返還されるものです。ロードサイドの土地の有効利用の一つです。契約時に無利息の保証金を600…

事業用の定期借地権その2

事業用の定期借地権のご相談です。これは10年から20年以下の期間の範囲で借地人に土地の貸付を行い、契約期間終了後には、必ず土地所有者のもとに貸し付けた土地を返還されるものです。ロードサイドの土地の有効利用の一つです。この場合の土地の相続税評価…

事業用の定期借地権その1

事業用の定期借地権のご相談です。これは10年から20年以下の期間の範囲で借地人に土地の貸付を行い、契約期間終了後には、必ず土地所有者のもとに貸し付けた土地を返還されるものです。ロードサイドの土地の有効利用の一つです。これは定期的収入を得られ、…

税務署からのお尋ね対応その3

相続税のお手伝いをしていますと、「お客様からこんな資料が税務署から来ました。」と言われます。来る書類名は『相続についてのお尋ね』です。いつごろ来るのでしょうか?相続税の申告書の提出期限はお亡くなりなってから10ヶ月です。その前に来ます。「そ…

税務署からのお尋ね対応その2

相続税のお手伝いをしていますと、「お客様からこんな資料が税務署から来ました。」と言われます。来る書類名は『相続についてのお尋ね』です。この種類の目的は、相続税の申告書の提出漏れが無いかどうかを税務署が確かめたいということです。土地・建物、…

税務署からのお尋ね対応その1

相続税のお手伝いをしていますと、「お客様からこんな資料が税務署から来ました。」と言われます。「なぜ我が家に相続が発生したことがわかるのでしょうか?」という御質問です。市町村役場へ死亡届を出しますと火葬(埋葬)許可証をいただけます。その発行…

相続税申告提出後の名義書換手続きその3

相続税の申告書は亡くなった日から10ヶ月以内に提出しなければなりません。相続税の支払いも原則としてその日までです。さてその後に残されたのが名義書換です。上場株式は信託銀行へ、車はディーラーさんへ、電話はNTT東日本さんへ、手続きは進んで行きます…

相続税申告提出後の名義書換手続きその2

相続税の申告書は亡くなった日から10ヶ月以内に提出しなければなりません。相続税の支払いも原則としてその日までです。さてその後に残されたのが名義書換です。預金貯金も名義変更しなくてはいけません。これが金融機関独自の書式でしなくてはいけません。…

相続税申告提出後の名義書換手続きその1

相続税の申告書は亡くなった日から10ヶ月以内に提出しなければなりません。相続税の支払いも原則としてその日までです。さてその後に残されたのが名義書換です。土地建物が一番複雑です。実務は司法書士に頼みます。今までお付き合いのある司法書士でも、私…

戸籍謄本の読み方その5まとめ

相続税の申告書の添付書面に戸籍謄本があります。相続人の確定や不動産の名義変更に使われます。通常見ることが限られるため、戸籍謄本を見ることは慣れていない方が多いものです。そこで初めて見る方のために読み方を説明いたします。亡くなった方の戸籍を…

戸籍謄本の読み方その4転籍

相続税の申告書の添付書面に戸籍謄本があります。相続人の確定や不動産の名義変更に使われます。通常見ることが限られるため、戸籍謄本を見ることは慣れていない方が多いものです。そこで初めて見る方のために読み方を説明いたします。戸籍の所在場所を転籍…

戸籍謄本の読み方その3戸籍法の改正

相続税の申告書の添付書面に戸籍謄本があります。相続人の確定や不動産の名義変更に使われます。通常見ることが限られるため、戸籍謄本を見ることは慣れていない方が多いものです。そこで初めて見る方のために読み方を説明いたします。よく「昭和32年法務省…

戸籍謄本の読み方その2戸籍事務のコンピュータ化

相続税の申告書の添付書面に戸籍謄本があります。相続人の確定や不動産の名義変更に使われます。通常見ることが限られるため、戸籍謄本を見ることは慣れていない方が多いものです。そこで初めて見る方のために読み方を説明いたします。前の戸籍と新しい戸籍…

戸籍謄本の読み方その1婚姻

相続税の申告書の添付書面に戸籍謄本があります。相続人の確定や不動産の名義変更に使われます。通常見ることが限られるため、戸籍謄本を見ることは慣れていない方が多いものです。そこで初めて見る方のために読み方を説明いたします。まず戸籍は今の戸籍と…

相続人に未成年の方がいた場合の遺産分割その3

相続発生時に相続人たる子供が未成年の場合どうなるでしょうか? 母と未成年者の子供が利益相反関係となりますと母親は代理することは出来ません。そこで特別代理人の選任が必要となります。通常親権者が家庭裁判所に請求し、家庭裁判所が選任します。手続き…

相続人に未成年の方がいた場合の遺産分割その2

相続発生時に相続人たる子供が未成年の場合どうなるでしょうか? 母と未成年者の子供が利益相反関係となりますと母親は代理することは出来ません。そこで特別代理人の選任が必要となります。通常親権者が家庭裁判所に請求し、家庭裁判所が選任します。実際は…