2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

特殊支配同族会社の税金は視点を変えると得である。その3

確定申告が終了し、あるお客様から言われた興味深い発言を紹介します。その意見を紹介します。「法人から個人に所得を移転すると税金がかかります。配当でも役員賞与でも役員報酬でもそうです。本来所得税が高くなれば個人負担。法人税が高くなると法人負担…

特殊支配同族会社の税金は視点を変えると得である。その2

確定申告が終了し、あるお客様から言われた興味深い発言を紹介します。一方特殊支配同族会社になった場合でも、所得税は変更ありません。このことが税制改正のときの大いに話題になりました。オーナー会社の場合、個人で給与所得控除、法人で役員報酬の損金…

特殊支配同族会社の税金は視点を変えると得である。その1

確定申告が終了し、あるお客様から言われた興味深い発言を紹介します。特殊支配同族会社になりますと、社長の給料に関する、給与所得控除分が、法人で損金不参入になります。これは2006年税制改正で大きな話題になったものです。4,000万円の給与の方では、37…

相続税は50年ぶりの大改正。その3

今の「法定相続分課税方式による遺産取得税方式」ですと、各相続人は自己が取得した財産だけではなく、他の相続人等が取得したすべての相続財産を把握しなければ、自己の納付すべき相続税額の計算ができないことになります。この結果、紛争等がありすべての…

相続税は50年ぶりの大改正。その2

1958年に遡ってみましょう。なぜ遺産所得課税から、現在の「法定相続分課税方式による遺産取得税方式」になったのでしょうか?当時は累進税率を避けるために仮装分割をした人がいたそうで。相続人が協力をして仮装の分割協議書を作ったそうです。それを防ぐ…

相続税は50年ぶりの大改正。その1

相続税の課税方式は、1950年(昭和25 年)のシャウプ税制により「本来の遺産取得税方式」が採用されたが、累進課税を回避するために仮装分割等が行われるという弊害があり、1958年(昭和33 年)に現行の「法定相続分課税方式による遺産取得税方式」に改正さ…

東京国税局の今と昔。その3

最近国税局に寄った折、隣の昔東京国税局があった土地に行ってみました。現在経団連会館建築中でした。施工者は清水建設。2009年4月には完成するとの事。大手町が変わろうとしています。JAビル、日本経済新聞社ビルも建築中でした。ここはうわさによると国所…

東京国税局の今と昔。その2

相続税の案件で大きい案件は、税務署扱いでなく、国税局扱いになります。税務代理人としてよく国税局に出向いたものでした。理論武装をした交渉です。その帰り、確か地下か1Fに食堂があり、食事に寄ったのを覚えています。食事をゆっくり食べた記憶はありま…

東京国税局の今と昔。その1

東京国税局は、現在千代田区大手町1丁目3番3号の大手町合同庁舎3号館にあります。前にあった場所はその大手町駅よりの手前のビルにありました。私が20代、30代、そしておそらく40代も、行ったところです。その1階には国税関係の書店があり、豊富な品揃えの関…

相続税28億円の脱税事件。その3

「預金残高が少ない。どのように分かるのでしょうか?」よくお客様から聞かれる質問です。税務当局が掴むのは簡単です。毎年の所得が分かります。税金(所得税・住民税)、資産の取得費、生活費、余暇費用を差し引いたものが預金として残るお金です。 毎年の…

相続税28億円の脱税事件。その2

2008年3月11日の産経新聞の記事を紹介します。 「不動産賃貸会社などを経営していた父親の相続財産のうち約59億円を申告せず、相続税約28億円を脱税したとして、大阪地検特捜部は11日、相続税法違反(脱税)の疑いで、長女で韓国籍の不動産賃貸会社社…

相続税28億円の脱税事件。その1

2008年3月11日の日経新聞の記事を紹介します。 「相続税28億6,000万円脱税、過去最高額に・大阪の女社長2人逮捕。大阪市で貸金業と不動産賃貸業を営んでいた父親の遺産約59億3,000万円を隠し、相続税約28億6,000万円を脱税したとして、大阪地検特捜部は11日…

東京近郊の特徴。その3

平成17年相続税統計情報を見ますと興味深い点が明らかになります。 http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/sozoku2005/souzoku.htmこれは平成17年中に相続が開始した相続について、平成18年10月31日までの課税実績をまとめたものです。課税価格が10億…

東京近郊の特徴。その2

平成17年相続税統計情報を見ますと興味深い点が明らかになります。 http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/sozoku2005/souzoku.htmこれは平成17年中に相続が開始した相続について、平成18年10月31日までの課税実績をまとめたものです。課税価格が5億…

東京近郊の特徴。その1

平成17年相続税統計情報を見ますと興味深い点が明らかになります。 http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/sozoku2005/souzoku.htmこれは平成17年中に相続が開始した相続について、平成18年10月31日までの課税実績をまとめたものです。申告した被相続…

資産家の方の贈与。その3

平成18年分の贈与税の統計速報が2008年2月6日国税庁より発表されました。 http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/zoyo2006/zouyo.htmさて相続時精算課税分を取得財産価額階級別にみると、「1,000万円超2,000万円以下」が26.3%でもっとも…

資産家の方の贈与。その2

平成18年分の贈与税の統計速報が2008年2月6日国税庁より発表されました。 http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/zoyo2006/zouyo.htm暦年課税分(基礎控除110万円)では、平成18年中に28万7,992人が贈与を受け、うち約95%にあたる27…

資産家の方の贈与。その1

平成18年分の贈与税の統計速報が2008年2月6日国税庁より発表されました。 http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/zoyo2006/zouyo.htm平成18年中に贈与を受けた人は36万9,763人です。前年が40万5,332人ですから3万5,569人の減少で…

相続対策の実務。その3

相続対策のご相談です。 対策は多く提案できます。 多くの対策からどれを実行するか?さてC分類です。 効果は絶大だか困難が伴うものです。さあここはプロの出番です。 困難さを絡まった糸をほぐすように解決していくか?得意な人に頼むと困難な対策がいとも…

相続対策の実務。その2

相続対策のご相談です。 対策は多く提案できます。 多くの対策からどれを実行するか?容易さはあるが効果が今ひとつ。 これをB分類とします。通常手の届くところからというと このB分類の対策を実行してしまいがちです。 専門家としては勧めないことが多くな…