2012-01-01から1年間の記事一覧

国税通則法の改正はじまる。その1

税務調査手続きの明確化などを内容とする国税通則法の改正が来年より実施されます。 今回の改正で税務調査手続に関する取扱いが法令や通達で明確化されました。 国税庁ホームページ上に、通達本文と、税務職員向けに調査手続きにあたっての基本的な考え方、…

高校生「税についての作文」。その3

この作文は、将来を担う高校生の皆さんが、身近に感じた税に関することを題材とした作文を書くことで、税について関心を持ち、正しい理解を深めていただくという趣旨で、昭和37年度から実施しているものです。 この中から「国税庁長官賞」に選ばれた作文の一…

高校生「税についての作文」。その2

この作文は、将来を担う高校生の皆さんが、身近に感じた税に関することを題材とした作文を書くことで、税について関心を持ち、正しい理解を深めていただくという趣旨で、昭和37年度から実施しているものです。 この中から「国税庁長官賞」に選ばれた作文の一…

高校生「税についての作文」。その1

この作文は、将来を担う高校生の皆さんが、身近に感じた税に関することを題材とした作文を書くことで、税について関心を持ち、正しい理解を深めていただくという趣旨で、昭和37年度から実施しているものです。 この中から「国税庁長官賞」に選ばれた作文の一…

平成23年分の相続税の申告の状況、発表。その3

平成23年中(平成23年1月1日〜平成23年12月31日)に亡くなった人から、相続や遺贈などにより財産を取得した人に係る申告事績が国税庁より発表されました。【4】 相続財産の金額の構成比 相続財産の金額の構成比は、次の順となっています。 土地46.0%(前年4…

平成23年分の相続税の申告の状況、発表。その2

平成23年中(平成23年1月1日〜平成23年12月31日)に亡くなった人から、相続や遺贈などにより財産を取得した人に係る申告事績が国税庁より発表されました。【2】 課税価格・税額(総額) 課税価格・税額(総額)は次のとおりです。 □課税価格 平成23年・・・1…

平成23年分の相続税の申告の状況、発表。その1

平成23年中(平成23年1月1日〜平成23年12月31日)に亡くなった人から、相続や遺贈などにより財産を取得した人に係る申告事績が国税庁より発表されました。【1】被相続人数 次のとおり、課税割合(死亡者数のうち相続税の課税対象となった被相続人数の割合)…

相続税に推計課税か。その3

平成25年度税制改正に向けた国税庁の意見書の中に、「相続税の課税財産の範囲に関する推定規定の新設」が盛り込まれているようです。 相続税の推計課税は、生前に被相続人の銀行口座から大金が引き出されている場合、その使途が客観的に明白でなく、かつ、そ…

相続税に推計課税か。その2

平成25年度税制改正に向けた国税庁の意見書の中に、「相続税の課税財産の範囲に関する推定規定の新設」が盛り込まれているようです。 現在、推計課税は、所得税・法人税の白色申告者において、所得が納税者の資料により計算できない場合に使われています。所…

相続税に推計課税か。その1

平成25年度税制改正に向けた国税庁の意見書の中に、「相続税の課税財産の範囲に関する推定規定の新設」が盛り込まれているようです。 これは、相続開始前に、被相続人の銀行口座から大金が引き出されているような場合、その使途が客観的に明白でなく、かつ、…

中学生「税についての作文」。その3

この作文は、将来を担う中学生の皆さんが、身近に感じた税に関することを題材とした作文を書くことで、税について関心を持ち、正しい理解を深めていただくという趣旨で実施されているものです。 この中から日本税理士会連合会会長賞に選ばれた作文の一部をご…

中学生「税についての作文」。その2

この作文は、将来を担う中学生の皆さんが、身近に感じた税に関することを題材とした作文を書くことで、税について関心を持ち、正しい理解を深めていただくという趣旨で実施されているものです。 この中から日本税理士会連合会会長賞に選ばれた作文の一部をご…

中学生「税についての作文」。その1

この作文は、将来を担う中学生の皆さんが、身近に感じた税に関することを題材とした作文を書くことで、税について関心を持ち、正しい理解を深めていただくという趣旨で実施されているものです。 この中から日本税理士会連合会会長賞に選ばれた作文の一部をご…

相続税の納税義務者、改正を検討。その3

相続税の納税義務者について、改正が検討されています。税制調査会において相続税の納税義務者に関する改正について議論が挙がったのは衆議院解散前の平成24年11月14日でした。 衆議院が解散されてからは政府税制調査会での議論はストップしていました。しか…

相続税の納税義務者、改正を検討。その2

相続税の納税義務者について、改正が検討されています。平成24年11月14日、政府税制調査会において、「その他要望にない項目等」として財務省が「国外に居住する相続人等に対する相続税・贈与税の課税の適正化」を挙げています。検討の理由として、「子や孫…

相続税の納税義務者、改正を検討。その1

相続税の納税義務者について、改正が検討されています。現行法令では、相続人が海外に住んでいる場合、その相続人が日本国籍の場合には日本国内・海外にある財産ともに相続税がかかります。 一方、その相続人が外国籍の場合、日本国内の財産には課税されます…

相続に世間の注目が集まる。その3

雑誌で相続特集をすると部数が伸びる。この話は親しい出版社の記者の間では話題になっていることです。今回は11月私の周りで起きている3つの現象についての報告です。エクラ(e clat)の2013年3月号(2013年2月1日発売)に相続特集が6ページ…

相続に世間の注目が集まる。。その2

雑誌で相続特集をすると部数が伸びる。この話は親しい出版社の記者の間では話題になっていることです。今回は11月私の周りで起きている3つの現象についての報告です。テレビの「生活向上エンタテイメント」で、なんと、相続が取り上げられます。 http://w…

相続に世間の注目が集まる。その1

雑誌で相続特集をすると部数が伸びる。この話は親しい出版社の記者の間では話題になっていることです。今回は11月に私の周りで起きている3つの現象についての報告です。ソフトバンククリエイティブ株式会社から2012年3月25日出版された新書「いま…

いよいよ始まるサラリーマンの実額控除。その3

給与所得者においても、これまで給与所得控除に代えて特定支出控除が認められてきましたが、平成24年度税制改正についてその制度をもっと活用すべく控除できる支出の見直しが行われました。 来年(平成25年)分の支出を平成26年3月の確定申告で適用すること…

いよいよ始まるサラリーマンの実額控除。その2

給与所得者においても、これまで給与所得控除に代えて特定支出控除が認められてきましたが、平成24年度税制改正についてその制度をもっと活用すべく見直しが行われました。 来年(平成25年)分の支出を平成26年3月の確定申告で適用することができます。 詳細…

いよいよ始まるサラリーマンの実額控除。その1

給与所得者においても、これまで給与所得控除に代えて特定支出控除が認められてきましたが、平成24年度税制改正についてその制度をもっと活用すべく見直しが行われました。 来年(平成25年)分の支出を平成26年3月の確定申告で適用することができます。 特定…

復興特別所得税(源泉徴収)。その3

いよいよ、来年1月1日以降から生じる所得について東日本大震災からの復興に必要な財源を確保するため、これまでの源泉所得税に加えて復興特別所得税の上乗せが近づいて来ました。徴収期間は、25年間となっています。二つめの注意点は、給与の支払は報酬…

復興特別所得税(源泉徴収)。その2

いよいよ、来年1月1日以降から生じる所得について東日本大震災からの復興に必要な財源を確保するため、これまでの源泉所得税に加えて復興特別所得税の上乗せが近づいて来ました。徴収期間は、25年間となっています。12月中の仕事については、復興税の…

復興特別所得税(源泉徴収)。その1

いよいよ、来年1月1日以降から生じる所得について東日本大震災からの復興に必要な財源を確保するため、これまでの源泉所得税に加えて復興特別所得税の上乗せが近づいて来ました。徴収期間は、25年間となっています。先日、顧問先のお客様からこんなご質…

相続税の税務調査の状況、発表。その3

平成24年11月、国税庁より相続税の税務調査の状況が発表されました。過少申告が想定される事案についての調査はほぼ前年と同水準であります。 しかし、今回発表された報道資料について、ここ数年間で増えているのが無申告事案の調査です。無申告事案の調査件…

相続税の税務調査の状況、発表。その2

平成24年11月、国税庁より相続税の税務調査の状況が発表されました。【申告漏れ課税価格、追徴税額】 申告漏れがあった課税価格は1件あたり2,896万円(前回2,922万円)でした。 また、追徴税額は1件あたり549万円(前回583万円)と、いずれも前回とほぼ同…

相続税の税務調査の状況、発表。その1

平成24年11月、国税庁より平成23年7月から平成24年6月までの間に実施された相続税の税務調査の状況が発表されました。今回発表となった事案は、平成21年中及び平成22年中に発生した相続が中心となっています。 調査は、申告額が過少であると想定されるものや…

エンディングノートのすすめ。その3

エンディングノートが最近話題となっています。エンディングノートの記載事例の一つをご紹介いたします。 一般に葬儀の参列者というのは、故人の知人ももちろんですが、その配偶者や子の知人が参列する場合が多いです。その場合、多くの参列者は、故人の人柄…

エンディングノートのすすめ。その2

エンディングノートが最近話題となっています。 エンディングノートは、このブログでも何度かご紹介していますが、自分の死後や脳死状態になったときのことを書きとめておくものです。 中でも興味深いのが自分の家族のこと、自分の履歴を書く欄です。 私が普…