貸付金を増資にする方法:DESその3

デット・エクイティ・スワップ(略称DES)は、債権者から言えば、債権の株式化(会社側から言えば債務による増資)のことを言います。

2006年税制改正では、与党税制改正大綱P53に

「④ 株式の発行等により増加するそ の発行等をした法人の資本等の金額は、払い込まれた金銭の額及び給付を受けた金銭以外の資産の価額とする。」とあります。

これは税法が評価学説を採用したと読めます。そこで実務上問題となるのが債権の時価となります。現物出資法を使った場合、券面と時価の差額が債務免除益となります。

「⑤ 会社更生等による債務免除等が あった場合の欠損金の損金算入制度について、更生手続開始の決定等があった場合における対象となる事由に、自己に対する債権の現物出資を受けたこと等に伴いその債権に係る債務の消滅益が計上される場合を追加する。」

とあります。これは欠損金の通算規定をこのデット・エクイティ・スワップにも広げたと読めます。


記:資産家を応援する相続・相続税の専門家:天野隆。677。(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)

相続準備の応援メールマガジン「知って得する相続豆知識」はこちららから:ホームページ「あなたの相続お悩み解決サイト」はこちらから
相続のメール無料相談はこちらから