預金封鎖対策と「あおる」営業を聞いて思う事

1946年2月政府は急激なインフレを食い止めようと、新日銀券の発行に合わせて預金の引き出しを制限する緊急措置をとりました。これを預金封鎖といいます。私の相続対策をしているお客様の中にも当時を振り返り苦い経験を思い出される方が多いのも事実です。
さて財務省と日銀は新しいお札を2004年11月1日から発行すると正式に発表しました。そこで不動産業者さんや証券会社さんが「預金封鎖対策として現金預金から不動産や株式に変えておいたら安心」と営業をされているようです。私のところにお客様から「天野さんどうなの?」という声が幾つか来るぐらいですからものすごい勢いでされているのだと想像されます。
ポイントは今回は日銀の発表するところによれば、新札と現行紙幣の平行発行だと言う事です。今までのお札も使えますと言う事です。日銀は「平行発行するのだから新札への強制切り替えなどありえない」と繰り返し福井日銀総裁は繰返しています。この言葉を信用できる人は預金封鎖はないと思って良いと思います。
いづれにしても「あおる」営業には耳を傾けたくないものです。