その方の生きかたは相続後も続いていく

佐藤一斎さんの言志録に「当今(とうこん)の毀誉(きよ)は懼(おそ)るるに足らず。後世(こうせい)の毀誉は懼(おそ)る可(べ)し。」という言葉があります。
井原隆一さんの「言志四録を読む:プレジデント社刊P72」にはこう解説が書かれています。「現世で、そしられ、ほめられても恐れることはない。後の世になってからはのそれは、やりなおすことができないので恐るべきである。」
鍵山秀三郎さんの「掃除に学んだ人生の法則:致知出版社刊P129」には「人々が後世に伝える最大の遺産は『勇気ある高尚な生涯である』と内村鑑三博士から教えられました。」とあります。
目先、枝葉末節、にこだわる自分をよく発見しますが、先達の教えは、遠く(没後)を見ながら生活する事のようです。実務においては、相続後、相続税の有利不利に加えて、亡くなった方の生き方を反映した遺産分割になるよう及ばずながら応援しています。