父親としての準備。分割協議でもめる場合。その1

相続対策の御質問です。「相続前に父親として何を準備しておけばよいでしょうか?」


縁起でもないとお叱りを受けそうですが、しばし自分が天国に行った後のことを考えてみてください。その時、いちばんつらいのは、残してきた妻や子供たちが互いに争っている場合ではないでしょうか。私は、日々相続のお手伝いをしていますが、遺産分割協議が終わると相続人全員で仏壇にお線香を上げることにしています。

あるときこんなことがありました。大もめにもめた遺産分割協議がようやくまとまり、子供たち全員でお線香を上げました。私も力を入れた遺産分割でしたのでその報告をしました。その時です。遺影がガタッと動いたのです。偶然のことかもしれませんが、私には天国の父親が喜んでいるように思えました。

父親は、相続のときに妻や子供たちが争わないよう準備しておかなければなりません。
では、どうした場合に争いが起きやすいのでしょうか。私の経験では、子供たちがもめるいちばんの原因は、”親の不平等な愛”にあることが多いようです。生前、親が無関心であった子供が、遺産分割協議のときに発言してくるのです。 たとえば、「お兄さんはあんなに面倒をみてもらったのに、わたしは全部自分でやってきたのだから、財産はたくさんもらって当然」などというセリフを耳にすることがあります。すなわち愛情不足に苦しんでいた子供が、相続のときにお金等で埋め合わせをしようとするケースがあります。 そこで全員に同じものでなくてもいいので、その立場に応じた愛情を注ぐことが大切です。こうしておくとトラブルがおきにくいのです。


記:資産家を応援する相続・相続税の専門家:天野隆。1192。
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)
相続準備の応援メールマガジン「知って得する相続相豆知識」はこちららから:ホームページ「あなたの相続お悩み解決サイト」はこちらから
相続のメール無料相談はこちらから