父親としての準備。分割協議でもめない場合。その2

相続対策の御質問です。「相続前に父親として何を準備しておけばよいでしょうか?」


こんなケースがありました。ある開業医の父親には2人の息子がいました。自分の死後を考えたとき、後継者である長男には、病院施設、患者、家屋などを相続させることができますが、次男には大して残すものがありませんでした。そこでこの父親は、次男を受取人とした生命保険に入るとともに、日頃から次男にも愛情を注ぎました。周囲が全員医者であるのに、自分が医者でないことにコンプレックスをもっていた次男は、父親が長男と同じように愛情を注いでくれることに感謝の気持ちをもてるようになりました

数年後、父親が亡くなり、相続が発生しましたが、遺産分割協議はスムーズに進みました。次男は、「私は兄貴と違って医者にはなれなかったが、親父には本当に世話になった」と涙を流したのです。自分に対して配慮してくれた人が亡くなったあとに、その財産をめぐってトラブルを起こす気になるでしょうか。こうしてみると遺産分割協議は被相続人の死によってはじまるものではないといえるかもしれません。


記:資産家を応援する相続・相続税の専門家:天野隆。1193。
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)
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