連帯納税義務と相続税。その1

(御質問)
相続人の一人が相続税を払えなかった場合、他の相続人が負担する義務はあるのでしょうか。


(回答)
相続税には連帯納税義務があります。税務当局が、ある相続人について納税は不可能と認めた場合には、その他の相続人で税金を負担する必要があります。


相続税には連帯納税義務があるので、仮に誰かが相続税を払えない場合には、その他の相続人で税金を負担しなくてはなりません。ただし、これは税務当局が納税の義務を有する本人の資力を調査するなど、本人に相続税を支払わせる努力をしたうえで、それでも納税が不可能という判断を下したときにのみ、相続税を回収する最終的な手段として発生する義務です。ですから相続人のうち誰か一人が相続税を納めなかったからといって自動的に支払いを要求されることはありません。

たとえば、土地や建物を財産として相続したが、相続税を支払うための現金がないので、ほかの相続人に相続税を肩代わりしてもらいたいという理由が認められることはありえません。その場合には税務当局はまず土地や建物の差し押さえを行ないます。


記:資産家を応援する相続・相続税の専門家:天野隆。1268。
(幸せなキャッシュフロープロジェクト)(もめない・もめさせない遺産相続プロジェクト)
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